凝り人 SF
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ギター演奏ライブラリ
(アマチュアのクラシックギター演奏です [Guitar amatuer play] )


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曲 名 モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲
作曲者 フェルナンド・ソル(Fernando Sor) 1780-1839
MP3ファイル sor_op9.mp3
コメント [初録]2011年7月25日
長い間、練習している曲ですが一度、たたき台(記録)としてアップしました。
相変わらず私の演奏はゆっくりですがコーダに入って非常にゆっくりになってしまいました。アルペジオ的な所で疲れもあって動かなくなり遅く弾くしかありませんでした。またあちこち指がまわっておりません。
いつまでも殻の中でうじうじと練習していても進歩に加速がかからないようです。この初録アップはずかしい内容を公然に晒し早く再録をさせるように自分に拍車をかけたつもりです。
以下に各部の演奏についてコメントを記述して置きます。アマチュアの私の独断で音を変えたり楽譜の運指を変えたり独自のフレージング表現を考えたり気をつけたりしたことを書きました。
楽譜はセゴビア版(セゴビア/クラシック・アルバム3[音楽之友社]の22ページ)を使いました。
オペラ「魔笛」が初演されたのは1791年。モーツアルトは「魔笛」の初演の僅か2ヶ月程で亡くなっています。
そしてモーツアルトが22歳のときソルは生まれています。ソルの「魔笛」の主題による変奏曲はいつ作られたか。楽譜の初版は1821年、イギリスで出版されたらしい。ソルはこのとき43歳でした。つまり「魔笛」の初演から30年経ってこの曲は作られたことになります。ソルがいつ頃「魔笛」を鑑賞したかは調べられませんでした。因みに私はザルツブルグ音楽祭のDVDを最近、鑑賞しました。関係ない?
<テーマ>
2小節2拍裏の付点の装飾音の音価が長くならないように気をつけました。
3小節と9小節のメロディーの最後の音(F#)を次の小節の頭まで動かさないように気をつけました。
7小節と15小節の1拍目は7フレットセーハで弾きました。
13小節一回目の運指は7フレットセーハにしておりEはスラーでなく弾弦しています。
<第1変奏>
3小節目(写真)。この赤矢印の次の和音の左指のセットが遅れテンポが乱れます。
この赤矢印は2指の指定だが私は1指にしました。それもセーハで。なぜか。それはつぎの和音のセーハポジションをこの段階で決めて遅れなく和音を弾くためです。
もう少し具体的に説明すると赤矢印の前の音の4指をセットしスラーを4指で弾く寸前に1指を移動してセーハします。
7小節と15小節の2拍裏の32分音符の左の運指ですが指が短く基礎をさぼってきた私は後ろの2つの音のスラーを4-3の指定を4-1でしました。1は前のスラーを弾いた後、低音Aを残すためこれを押さえたままミディアムセーハに移行します。
後半の32分音符4つの繰り返しは弾弦は軽くですが強・弱・強・弱・強・弱・強と表現してみました。
<第2変奏>
1小節目の低音のCとA#は6弦で弾いています。
7小節目の1拍は3フレットセーハにしてメロディーと伴奏を安定にしました。
10小節は使ったセゴビア版の音形です。ただしメロディー1拍目は複付点ですが。
11小節の最後の和音のCは#を付けています。
<第3変奏>
この変奏は独断のアマチュア解釈をして弾いています。
2小節目の1拍目にフェルマータを付けたように概ね付点音符のような音価をとって弾きました。これは4小節、6小節、14小節、15小節にも適用しています。
なお4小節の音形もセゴビア版で弾いています。
9小節と11小節の高音のBの4つ連続とそのエコーはパパゲーノの笛のように私は感じたのでそれを録音のように弾いてみました。
このように解釈して弾くとモーツァルトの魔笛のイメージが出てくるように感じました。アマチュアの特権です。
<第4変奏>
この変奏はテンポを崩さないことと低音の消音に気を付けています。
高音側の重音は押さえている指を離すので消音はほとんど気にしませんが1小節の2拍目のE、2小節の2拍目のBなどに相当するそれぞれの音はきちんと消音しているつもりです。消音の仕方は私はここでは右指親指で弾いたダウンストローク中の親指の側面で弦を押さえる方法で行っています。
<第5変奏>
4小節と12小節の2拍目裏の付点に付いている伴奏は省略して弾いていません。
<コーダ>
コーダだけ単独で弾くともっと早く弾けるのですがここまで来ると指がまわらなくなります。
第5変奏からコーダに入るつなぎは録音のように音を変えて弾きました。つまりコーダの頭の弱起の8分音符のEを16分音符付点と32分音符としています。ここに対応している低音のEは弾いていません。
5小節からの押し弦を確実にするため4小節最後の伴奏のG#は4弦6フレットで先に移動するようにしています。
8小節、10小節、12小節の分散和音はそれぞれ1拍目でEメージャーコードを押さえるようにして弾いています。
14小節1拍目は短くならないように気をつけました。
下の写真は使用楽譜の表紙です。

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