凝り人 SF
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ギター演奏ライブラリ
(アマチュアのクラシックギター演奏です [Guitar amatuer play] )
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曲 名 アリアと変奏
作曲者 フレスコバルディ(G. Frescobaldi) 1583-1643
MP3ファイル aria_con_variazioni_b.mp3
コメント フレスコバルディは17世紀イタリアの鍵盤楽器奏者で作曲家です。
この頃、日本は1600年が関が原の戦いですから安土・桃山時代から江戸時代への移行期です。
文化的には、出雲の阿国が歌舞伎踊りをはじめた頃です。
この曲はもともとチェンバロ(ハープシコード)などの鍵盤楽器のために書かれた曲です。
Delcamp.net(クラシックギターの楽譜をネットで提供しているサイト)のルネサンスの項目にこの曲のファクシミリ(原典)の楽譜が載せられていますので紹介しておきます。
ファクシミリ:アリアと変奏(ラ・フレスコバルダ)
この楽譜はこう呼ぶのか私には知識がありませんが6線譜と低音8線譜で書かれています。
ここで録音したのはアンドレス・セゴビアの編曲(ショット、1939)をベースにしています。
ただこの楽譜には不正確(ショット社の校正担当者の怠慢?)な部分が多く、他の楽譜やいろいろなギタリストの演奏を参考に訂正して弾きました。
たとえば第2変奏のガリアルダでは繰り返し記号の位置が違っていたり、全音符のところが二分音符になっていたりします。
特にこのガリアルダ(第二変奏)の前半部アウフタクトを入れて5小節目の中声部の始まりが付点になっていません。このまま弾かれている方が多いですが上記リンクのファクシミリ版を見ればわかる通り、付点が付くのが正しいです。
最後のテーマはピカルディ3度で終わっていますがこれが正しいのか疑ってしまうほど出来の悪い楽譜です。テーマを最後に弾くように書いたのはセゴビアですがセゴビアがピカルディにしたのかショットなのかわかりません。また、当時の演奏でもテーマを最後に弾いたか私は知識がありません。
私の演奏のほうもかなり悪いですが。
もう少しマシな演奏が録れたら入れ替えます。
なお、原曲には第4変奏としてCORRENTEがありますがセゴビアは編曲時、この部分を省略しています。
ところで渡辺範彦氏が録音したLPで1979年リリースのRVC-2291では第2変奏と第3変奏を入れ替えています。
どのような意味、効果をねらったものか不明です。濱田滋郎氏の解説にも記述はありません。
渡辺範彦氏の他の録音では入れ替えていません。
この曲について詳細を知りたい方は「現代ギター 1987年8月 臨時増刊 名曲演奏の手びき」を参照されるとよいでしょう。

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