この曲はアンドレス・セゴビアが編集したソル20の練習曲(Twenty Studies For The Guitar by Fernando Sor)[E.B. Marks社]の第5番です。
日本では通称「月光」で知られています。
作曲者ソルはテンポをAllegrettoと指定していますがセゴビアはModeratoとゆっくりめの指示をしています。
ここでの私の演奏ではメトロノームで120のソルの指定に近いと思われるテンポで弾いてみました。途中、走っているところもありますが・・・。
表情をたっぷり付けて演奏されるのが普通ですがここでは淡々と弾いてみました。海岸の道を淡々とあるく女性を俯瞰のロングで撮った映画シーンのバックに合うような感じになりました。
このようにインテンポで弾くと上声のメロディー、中声のメロディー、低音の動き、全体に鳴る各小節2拍目のF#のペダル音などが不自然なく音楽として聴こえてきます。
アマチュアが練習曲をレコーディングなどおこがましいと思いつつやってしまいました。テイク40位の末の一つです。
爪のつまづきなどで微妙なテンポのゆらぎがありますががまんして聞いて下さい。